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    【特許】積極的な特許権のアピールで利益アップ! 弁理士児島敦のメルマガ 【第11号】

     2011年6月1日 第11号(毎月第1・3水曜日配信予定)

     Googleのページを見ると、サイトのトップにあるロゴが
     いつもと違うデザインになっていることがありますね?
     記念日や有名人の誕生日など、特別な日にそれにちなんだロゴを
     掲載するのが、Googleではお馴染みの手法となっています。

     実は、これは「ユーザーをWebページに引きつけるシステムと手法」
     として、すでに特許が取得されているものです。

     このようなちょっとしたアイディアも特許につながり、
     自社の独自性を守ることができるのですね。
     では、こうして取得した特許を活用するには、何が必要でしょうか?
     今回は、特許取得後の戦略についてお話ししましょう。
     
     【特許】積極的な特許権のアピールで利益アップ!

     「特許を取れるような新しい商品を開発したから売れるに決まっている」
     そう考えて、特許を取っただけで満足していませんか?

     でも、特許は決して売れ行きを保障するものではありません。
     商品に特許番号を書きさえすれば自動的に商品が売れていくのなら、
     お金儲けは簡単、世の中みんな、お金持ちになってしまいます。

     特許を取って商品を売るために重要なこと──
     それは、特許取得商品であることを「積極的にアピール」することです。

     まず、消費者に対してアピールしましょう。

     「他社商品と比べてこんなに差別化されていて、使いやすく、便利です。 
     その部分に特許を取りました」
     このように、商品パッケージやパンフレット、カタログ、HPなどで、
     特許を取得したオリジナル商品であることを宣伝します。
     それを見た消費者は、自ずとあなたの会社の商品を
     選んでくれるようになるでしょう。

     しかし、あなたの会社の商品がいったん売れ始めると、
     ライバル会社たちが露骨にまねをし始めます。
     似たような商品を出せばどんどん売れて儲かるからです。

     では、ライバル会社がものまね商品を市場に流通させてきたときに、
     一般の消費者はどのような反応を示すでしょうか? 
     
     ライバル会社は開発費にお金をかけていませんから、
     あなたの商品よりも安い価格で販売することができます。
     品質が同じであれば、消費者は安いものまね商品を購入するでしょう。
     「正規の特許権者から商品を購入しよう」
     「特許権侵害品だから購入するのをやめよう」
     そんなふうには考えてくれないのです。
     
     ですから、商品に特許があることをライバル会社にアピールして
     ものまね商品を作らせないよう牽制することも、忘れてはいけません。

     また、流通関係者に対して、その商品に特許権を取っていることを
     積極的にアピールしていくことも有効です。
     そうすることで、ライバル会社も侵害品を製造販売しにくくなります。

     さらに、消費者を味方につけるのも良い方法です。
     たとえば、自社のサイトに、
     「侵害品の情報提供にご協力ください。ご協力いただいた方には
     ○○を差し上げます」などと書いておき、
     そのようなシステムのあることを外に向かって発信するのです。

     このように、ライバル会社による特許権侵害を
     「未然に防止」することは大変重要なことです。
     侵害が起こってからでは、差止めや損害賠償に多くの費用と労力が
     かかり、その割には損害額も十分に取れないケースが多いからです。

     特許を取ったら、積極的に外に向かってアピールしていきましょう!
     それが、あなたの会社の利益につながるはずです。

     <次回は商標をクローズアップ!>
     「リスク回避のための先行商標調査」をテーマにお話しします!



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