「特許(権)」というと、なんか取っ付きにくいというイメージをお持ちの経営者も意外にたくさんいらっしゃいます。なぜかと聞きますと、「うちはそんなにすごい技術は持っていないから。」とか「特許って青色発光ダイオードみたいなハイテクに対してもらえるものなんでしょ。」という答えが返ってきます。特許というイメージから、最先端の半導体技術やレーザー技術などの最先端技術(ハイテク)を思い浮かべる方がいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、現実はそうではありません。その技術が提供する便利さを実現するための構造が過去になく、またそのような構造を一般の技術者では簡単に思いつかないと判断された場合には、
簡単な技術=ローテクだって特許になってしまいます。ハイテクばかりが特許ではないのです。時間のあるときに特許庁のホームページにアクセスして、特許電子図書館(IPDL)の特許公報をパラパラとめくってみてください。「えーっ、こんなものが特許になるの?」と思うよなローテク特許がたくさん見つかるはずです。ローテク=簡単な技術の特許が、ハイテク特許をしのぐ勢いで非常にたくさん取られています。